介護

読書仲間 『Ⅰさん』その2

Iさんが退院してらして二か月、食欲も大分戻られたようです。Ⅰさんに対してはお一人でよく生活されているなあと感心してしまうのです。人それぞれの立場の違い、そこから生まれてくる強さですね。 電話で食事のレシピなど話しているうちに、これからの生活…

思い その7

ここのところ、自分が書いているこんな文章に疑問を感じ、やめてしまっておりました。そんなことを近所に住む子供に話したら呟きでいいんじゃないなんてあっさり言われてしまいました。 私としては自分の失敗や工夫を同時代のかたに愚かさも含めて開示したい…

思い その6

一人で暮らす老人として、ケアを少しずつ受けるようになって感じられることは沢山あります。はやり言葉のようにボーッとしてはいられないところがあります。投げやりや丸投げは自分の後々の失敗や苦しみ、そして後悔につながっていくようです。 今のうちは自…

前記事の続きとして

先日、上野千鶴子氏の講演をリモートですが、伺う機会に恵まれました。弱者、要介護者、認知症、障碍者この4例に安心してなれる社会をとおしゃっておられました。 www.pref.saitama.lg.jp 考える事あまりに多くのこりました。上野さんのように深く理論武装で…

読書について その3

うわー、こんなにも認知症、ことに女性が本音ではうとまれているのね・・。そんな場面に出くわしてます。それは多くが連れ合いが先に旅立つためでしよう。介護が長くなるほどに精神的に苦しんでいますね。周囲は疲弊していますし、関心や熱意が失われていく…

読書について  その2

週1回、3時間で入浴と食事のデイサービス、週2回の通所リハビリを受けられるようになりました。ちょっときびしいですが、リハビリはかなり本格的で体が動くようになり効果的でいいです。このような状態になって介護保険について真剣に学んでみようと思うよ…

老いについてその3

自分が年寄りであることに対しての引け目を感じてしまうのはなぜか考えていました。夫と共にいたときは同じような時間を生きていて強いて説明もなしの自分でいられたのです。夫だけでも少しは自然体でいてもわかってもらえるような気分でした。 これが一人に…

老いについて その2

ここしばらく書く元気が出なかったので久しぶりの更新です。人手を煩わさず満足のいく生活を営むのには自分が動くしかありませんから、活気を取り戻したいです。 1人暮らしは本心で話す機会があまりないため、交流が少なく人間らしい「間」が作れないのが悩…

老い支度 その2

やはり自分はアウトサイダーで、少しインサイダーを気取っていたのでしょう。自然体でケアを受けにくいと感じています。 老人としての日常が平坦にいかないのです。今、デイサービスでお風呂と体操だけを希望したいのです。でもそれだけは選べないのです。演…

読書会 7月22日

このところ老いに関心が集まり、課題図書は『百まで生きる覚悟』(春日キスヨ著 光文社新書)でした。 www.hanmoto.com どなたも直面している問題なのでいつもになく真剣な会話になりました。意志がはっきりしているうちに準備できることはするとして、終末…

6月24日 読書会

今月の読書会は7人の集いで、課題本は『在宅ひとり死のススメ』(上野千鶴子著 文春新書)でした。 books.bunshun.jp 皆さん老後をどのようにしたものか不安が多く、そして心定めにくい状態にあるかを語り合いました。この話題は1回では済まなくなって7月…

老いについて その2

今一番老いを感じるのは何か大切なことを運ぶとき軽んじられるときです。確かに意思も弱ってきているし判断も偏りやすいです。難しい事です。老人の位置は微妙です。 不登校ついての本で雨宮処凛が言っていたように「あなたを大切にしてくれない場所にいては…

老いについて その1

老いを意識するのは難しいです。手足が痛むのであれこれ調べているうちに自分が痛風に罹っていることが分かりました。 薬嫌いなのに目薬、骨のためや、血圧、尿酸を下げる薬…とだんだん薬が増えてしまいました。そして、入れ歯も作り変える必要に迫られ、通…

連れ合いの一周忌法要を終えて

ここ一年、彼の死後の後始末、自分一人の生活をするための準備を経てやっと心を落ち着けようとしていたら、新型コロナウィルスにまつわる騒動に悩まされてしまいました。 引っ越したための急な変化に心が合わせられない証に、強い高血圧症に見舞われてしまっ…

『父と娘の認知症日記』長谷川和夫・南高まり著を読んで

www.chuohoki.co.jp ご存じの通り、認知症研究者ご本人が認知症になられた記録なのですが、あまりに高名な方なので、どのような経過を辿られているか関心がありました。 恵まれたお立場にいらしゃることもあってのことなのでしょうが、読んでいてほのぼのと…

思い その4

ブルデューの『認識と反省性』(磯 直樹著 法政大学出版局)を読んで、私の実生活の人付き合いの問題の闇は深まってしまいました。集中して、雑念なしに読めていないようです。益々、自分流儀の勝手取りの読み方になっているようです。 www.h-up.com 確かに…

強く思うこと その5

最近は会話する機会、時間も限られてしまって以前よりかなり減っています。 年齢のせいもあってか、話し言葉の流れが滑らかにいきません。 脳のメモリ不足のためもあるのか、「あ、これは大事だからいっておきたい」と思っても取りこぼすことがあります。大…

遺書について そのⅠ

80歳になったとき遺書を作りました。遺書にはいろんな見方があり、批判もあると思いますが、自分が生きているはっきりした意識ある時期に意志を確かめてそれにある程度沿って生きようとしたからです。大まかな枠とでも言ったらいいでしょうか。 遺書に加えて…

読書会を提案して その1

6月半ばに引っ越して一人暮らしを始め、会話する相手がなく閉口しました。図書館で以前のように読書会を始めようと相談しましたが、新型コロナウイルスの影響もあり無理でした。 とにかくなにか馴染める場所が作りたくて映画を見る会とかに参加してみました…

高齢者について その3

何事も体験してみないと考えが及ばない方なので、デイサービスに参加してみました。歳が行ってから何かを始めるのは大変だと改めて感じたことでした。入浴するのはまだ自分で段差があまりなければ問題ないのですが、レクリエーションがなじめるかどうかです…

高齢者について その2

古い考え方のようなのですが、どうしても何か困難なことに出会うと何か工夫がないものか、もがいてまう癖があるようです。このところ長女家族から離れ独り暮らしを始め、コロナウイルスの影響もありこれまでのありようを一人で探ってみる時間がありました。…

高齢者について その1

最近医療とケアの関係を自分なりに探って、参考になると思われる著書を読んでいるうちに、消化不良になってしまいました。ここ20年程での変化のアウトラインだけでも考えて理解しておきたかったのです。 例えば介護保険を利用して、デイサービスで入浴サー…

「安心感のケア」とはなんだろう その2

誰でも、自分が弱い立場、助けてもらわなければならない立場になったとき、自分にマッチした援助が欲しいものです。最近、足腰が弱ってきて、横になった状態から何かに掴まらないと立ち上がれないのです。ベットからの起き上がりは楽なのですが、浅い浴槽で…

老年期女性の心的世界 -「枯れない心」に寄り添う-(西尾ゆう子著、誠信書房)

www.seishinshobo.co.jp ここしばらく専門書をじっくり読むことが少なかったので、幾人かのケースを読むことができ、心理療法が生きた形で健在であることを改めて感じることができました。 介護と心理療法は全く別物とは思われるのですが、私も症例にあった…