発達障害

育ちに偏りがある孫『Tくん』

彼はこの春中学校を卒業します。私は自分の年齢を考慮し彼が中学生になった時、彼等から離れ独り暮らしを始めたのです。 私から見ていると悪げのない幼い自分中心のどうしようもない少年に思えます。ずうっと通常級に在籍し、グレーゾーンの子どもとして育て…

思い その12

考え方や本の選択は自分なりに、本質を探りたいと密かに切望してきた結果でした。そしてそれは確かに大きな偏りを持った物だったと感じております。私個人の小さい日常からの疑問や苦悩から止む無くチョイスしてきたものです。やっと親としての役割が終わっ…

思い その9

最近分かったのですが、自分の書いたものが意外に遠くの方まで読んでおられると知って驚いたことです。それと子供に育ちや興味の持ち方に偏りがあって苦心しておられる方が意外におられることです。私はもう80歳を幾つか超えたのですが、まだこの課題の中で…

思い その8

久しぶりに以前住んでいた我が家に行きました。コロナウイルスのせいもあって気になっていた仏壇の整理がまだだったのです。仏壇の中身は以前コンパクトにして一人住まいに運んできておりました。空の仏壇を専門業者に依頼するために片づけに何度かいったの…

かなしろにゃんこ。さんの本を読んで

本との出会いは相談の仕事をしている娘から貸してもらったのがきっかけでした。 おお、これは分かりやすいし、現実的だと感じました。 bookclub.kodansha.co.jp bookclub.kodansha.co.jp にゃんこ。さんの元気と判断力はどこから出てきているんだろう。私の…

思い その2

先日55年程前出会いのあった教え子と、55年ぶりに電話で会話する機会がありました。 彼は国立大の法学部をでて民間のIT企業で2年程働き、Uターンして地方都市の公務員になった方です。かなりの覚悟があってご自分の足場をつくってこられたように感じました。…

高齢者について その3

何事も体験してみないと考えが及ばない方なので、デイサービスに参加してみました。歳が行ってから何かを始めるのは大変だと改めて感じたことでした。入浴するのはまだ自分で段差があまりなければ問題ないのですが、レクリエーションがなじめるかどうかです…

『ADHDの正体ーその診断は正しいのか』岡田貴司著(新潮社)を読んで

192ページ時以降も含めて私にとって本当に頷けることの多い本でした。 育児や子育てを子どもに重きをおいて手をかけて大切にし信頼関係を築くこと、この問題は今の日本では大変実行が困難になってきていると感じます。 私自身が進んで子育てをしようとしたの…

「安心感のケア」とはなんだろう その2

誰でも、自分が弱い立場、助けてもらわなければならない立場になったとき、自分にマッチした援助が欲しいものです。最近、足腰が弱ってきて、横になった状態から何かに掴まらないと立ち上がれないのです。ベットからの起き上がりは楽なのですが、浅い浴槽で…

「安心感のケア」とはなんだろう その1

この問題はずっと私に付きまとい生活と共にありました。この問題を専門にして来た訳ではないのですが、実際問題として常に考える必要に迫られておりました。 いま発達に偏りがあって援助を必要としているひとびとの問題として資質と育て方のどちらを問題にす…

強く思うこと その4

梅永雄二氏のライフスキルトレーニングの本を読んで考え返してみたのですが、結局今の日本でのライフスキルトレーニングとは家族の中でしかできなことを、家族の力でトレーニングをすることになってしまっています。親の覚悟の上に成り立つことです。悩んで…

特別展「あるがままのアート展」 -人知れず表現し続ける者たち-

8月23日の「日曜美術館」を見て心動かされ28日、本物を観に行きました。 圧巻、驚嘆。の連続でした。 www.nhk.jp www.nhk.or.jp 人はみな、発達の過程で順次同質の表現をしますが、それぞれ人によって時期と期間が異なります。しかし、あれ程強烈に拘っ…

強く思うこと その3

強く思うこと3 今取り上げていることは明るい話題ではないので心弾むという訳に行きませんが、現実として事は時間と共に進んでいますから、続けることにします。先日娘とかなり大きな図書館に行ったら、発達障害について私の子育てしていたころと全く異なっ…

強く思うこと その2

岡田尊司氏や熊代亨氏が言っているように日本では生きにくい若者が増えているように思います。青年期をどうしたら居場所が見つけられるのだろうと自問している人は多いと感じています。 岡田尊司氏が何度も書いているように能力にばらつきのある子どもたちの…

強く思うこと

これまで私は、生きにくい子どもを育てている家族を身近に幾人も見てきました。義務教育は知能指数で学級分けをしている部分があります。学校生活の中でさえも不安を抱えていたり、新しいプログラムになじめなかったりするのは見過ごされがちです。 家庭でし…

育児への疑問について

出会った人々に質問されたことに、二人の娘たちに高学歴を修めさせるためにした療育や育児はどんなだったか、というのがあります。私の場合、只ただ足元をみて自分なりに工夫してやってきただけです。 前にも書きましたが自分が若かった時期、社会のルールや…

『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(熊代亨著、イーストプレス)

熊代亨氏の本を読んで思ったこと。 https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781618883 現在の社会や教育機関の中で生きにくい者の立ち位置が多面的に描かれているのを感じました。そして、自分も含め社会科学的にポジションを確かめる材料となりまし…