育ちに偏りがある孫『Tくん』

彼はこの春中学校を卒業します。私は自分の年齢を考慮し彼が中学生になった時、彼等から離れ独り暮らしを始めたのです。

私から見ていると悪げのない幼い自分中心のどうしようもない少年に思えます。ずうっと通常級に在籍し、グレーゾーンの子どもとして育てられました。家族が望んでも特別支援教育は知能的に難しかったわけです。

幼児期から専門医に診断されておりましたし、家族としては気にかけ躾けようとしたわけです。薬も処方された時もあって少しは軌道に載るかと思ったのですが継続できなっかったのです。関わりの仕方にももっと工夫があったのかもしれません。課題に沿って地道に学習ができないのです。

義務教育の中でさえこのような状態であったわけですから高校に行ってどうなるか推して知るべしと思うのは私の取り越し苦労でしょうか。これから仕事で使う知識を意欲をもって習得していってくれたらと願うばかりです。

改めて『無料ゲー社会』橘玲著を読んでみました。確かに社会全体はこの著書のような流れであるしょう。その流れの中に在って彼がどの様に生きていくか本人の課題であるわけです。

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彼の自己意識がどのようになっていくかも解りませんし、どのように時間を使うのかも彼の課題となっているいる今、そっと応援するしかありません。親権を持っている母親との関係にもよるでしょう。このような彼が身近なために私の学びが広がり、止まないわけです。ある意味では私にとってケアは難しい問題です。こちらが気力を貰っているのかもしれません。

iマンガ、『普通にできない子を医療で助ける』宮口幸治著、佐々木照后作画を読んでみました。当てはまる事たくさんありました。

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台湾で出された『子供はあなたの所有物じゃない』(呉暁楽著 光文社)も読んでみました。

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中井久夫が著しておられた個人症候群の意味合いが迫ってきました。覚悟して心広くいなければならないです。