思い その8

久しぶりに以前住んでいた我が家に行きました。コロナウイルスのせいもあって気になっていた仏壇の整理がまだだったのです。仏壇の中身は以前コンパクトにして一人住まいに運んできておりました。空の仏壇を専門業者に依頼するために片づけに何度かいったのです。

以前の我が家は娘と孫二人が住んでいるのですが、どうも下の男子中学生が学びからの逃走者になっているようなのです。私から見れば将来にニートになるのではと見えてしまうのです。娘も心配して彼に、相当言ったらしいのですが、よそ事のようにするりと言い抜けてもう2年近くなるようなのです。今度高校受験なのですがどうなる事か、私としては暗澹たるものがあります。ここ2か月ぐらい明るい気持ちになれないのです。

彼の心は自分の興味のあるパソコンゲームスマホに占められてしまているようなのです。何とか卓球の部活はこなしているようです。私の課題ではないのですが誰も彼に真剣に切り込んでいないようなので心痛めています。

行くとばあちゃんなんて言って寄ってくる、大きな体でつくってやった料理を喜んでたいらげています。激しく娘が問い詰めると僕も僕なりにやっているとか言って泣いてしまったりするのです。私は何も言わないことにしていますが、これは自分でどうにもできないし、ずるいと思います。学力は徹底して低いと思います。提出物もキッチンと出さないから内申も低く出るでしょう。

もう、私自身の価値観を変えるよう努めるしか手は無いようなのです。しかし、繋がりをもつのは私には難しい問題です。幼児期から発達障害があったので能力のばらつきが酷く難しい位置にあることは確かです。自分の終末期にこの問題が残ることは辛いです。

内田樹下流志向」―学ばない子供たち働かない子供たちーを読んでみました。

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この本の凄い分析力、我が家にも大いに当てはまって如何ともし難い気持ちです。親にも読むのを勧めたいのですが無理でしょう。私自身は価値観を広げ自分を鍛えるしかありません。どの様な職業でもよいから、何とか働ける方向へ気持ちが向かっていってくれればと願うばかりです。

彼のために何らかの手帳を取りたいと主治医に働きかけているようです。