読書について その15 

このところ思想的に揺さぶられる本を読んでいます。遠い方の読書会では遠藤周作『沈黙』が課題図書でした。

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この本からはずっと大きく奥深く背景にあるあの時代のヨーロッパ諸国の世界征服の野望や異民族統治、それに対する日本の激しい鎖国政策もみてとれました。

当時の日本人の貧しく狭い空間から切望する信仰を現代人が想像するのは難しいとの意見がかなりありました。一神教を日本語に翻訳する難しさなども話題になりました。

自分にとっては、もう一度カトリック教会の制度や信仰心について小さい日本人として考え直すことになりました。世界的に見て大勢の信徒とを要していることを考えにいれ、それが何故かが見えてくればいいなと思っています。合わせて『深い河』も読んでみました。

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2冊とも若い頃何度か読んだのですが私にとっては『沈黙』がやはり名作です。