2023-01-01から1年間の記事一覧

思い 25

先週、ǸHKの日曜美術館を見たのをきっかけに日本画家、西田俊英展を見るため武蔵野美術大学の鷹の台キャンパスに出かけました。 www.nhk.jp mauml.musabi.ac.jp 私はかって詩人、思想家であった、山尾三省の最初のパートナー順子さんと知り合いでした。彼女…

思い24

この頃自分の考え方の基になってきたものを確かめています。青春期から疑問視し、どうしてもなじめなかった両親の生き方、親族との関係から始まっていたものです。そこを離れ、個として生きるための抗いに多くのエネルギーを使いました。84才の自分は時代…

思い 23

自分もですが、自分の見たくないものは見ないでスルーしてしまうという事は多くあります。でも現実、かつ客観的にみて事実起こりそうなこと、在りそうなことには目を向け深追いしたいです。朝日の読書の欄に今週、週刊ベスト10の1位になっていた『推し、…

読書について その23

最近の芥川賞受賞作市川沙央著『ハンチバック』(文藝春秋社)を読んでみました。 books.bunshun.jp 自分としてはあまり文学作品として読むのが得意でないので、若い女性のケアと性に考えが向いていきました。どのような立場にも生きている限り性の感情が大…

思い 22

なぜ自分がケアに拘るかと言えば親子関係にあったと思われます。 以前ベストセラーになった篠田節子の『長女たち』(新潮社)のようにです。違ったのはあまり豊かではない地方の教師の家庭で末っ子で育ったことです。 www.shinchosha.co.jp 母の扱いが難しか…

思い 21

ASDなおばあさんは自分のポジションを生かそうと未だ学び中です。自分が辿ってきた幼稚で単純で失敗の多い一人よがりに過ごした時間を振り返っています。何しろ発達障害と幾十年も共にいるのですから、それを整理しています。 この一人ひとり異なった出方の…

思い  その20

暑い夏、避暑地などに縁のない年寄りは読書で気分転換です。それにつけてもロシアのウクライナ侵攻をニュースで見てロシアの情勢を知りたいと思いながら、今まで読んだ数少ないロシア文学と、どう現状を繋げてよいか見当がつかなかったのです。 昨年出版され…

思い その19

子どもはテスターとして数多くの人を見てきているので、子どもと話している時「私ASDの色として濃いグレーくらいかな」と聞いてみました。 私がASDな婆さんとして書いているけど、私の自己評価は色にしたら濃いグレー位に思っていましたが、子どもには「真っ…

思い その18

先週、柚木麻子著『らんたん』(小学館)を読んでみました。歴史小説で河合道の生涯にまつわる物語でした。明治以来の名だたる女性たちがやわらかに描かれていて読んで私自身、ほっとしました。そして大成した女性の社会進出とその繋がり、立ち位置など知る…

思い その17

読書は習慣になっていて乱読で週2冊ぐらい読んでいます。 しかし一人で暮らしていると感激したり、驚いたりしても率直に話すことができないでいます。娘夫婦が毎週土曜日の夜来るので貯めておいた話題をうるさがられてもお喋りするのです。 6月末はマクシ…

思い その16

老いたせいでしょうか、過ぎ越してきたことを反省したり、思ったりすることが日々あります。成人した頃から65年程の時間に変化した様々な思想の流れの中で生きてきた自分をながめています。 流れの中に流されていたのにその流れの様相を確かめる能力も余裕…

読書仲間 『Ⅰさん』その2

Iさんが退院してらして二か月、食欲も大分戻られたようです。Ⅰさんに対してはお一人でよく生活されているなあと感心してしまうのです。人それぞれの立場の違い、そこから生まれてくる強さですね。 電話で食事のレシピなど話しているうちに、これからの生活…

思い その15

考えてもいなかったようなことが年とともに起こります。私はナッツ類や煎餅など乾きものをおやつに食べるのですが、それによって前歯を痛めて根本からぽっきり折ってしまったのです。痛んで後始末が大変でした。 歯の質まで変化していることを考えに入れず、…

思い  その14

梯久美子著『この父ありて 娘たちの歳月』は同性として印象深い九人の中のお一人、萩原葉子さんの『蕁麻(いらくさ)の家』(講談社文芸文庫)を読んでみました。 bookclub.kodansha.co.jp あれまで深くご自分を詳細にお書きになったことへの勇気と、真実か…

思い その13

『この父ありて 娘たちの歳月』(梯久美子著 文藝春秋社)を読んで、戦前から戦争を通過した人たちの話と自分の経験を重ね合わせてみたら、今度は今の在り様が気になってきました。 books.bunshun.jp そこで現実的にはどんなだろうとウクライナ侵攻について…

読書について  その22

多くの人が長引くウクライナ侵攻に心痛み心動かされています。私たちにも生活に変化が及んでいるのが感じられます。しかし、何もこれと言って役に立つような行動は取れずにいます。それにあまり政治は好きではないし、いったい自分の中でどう考え暮らしたも…

育ちに偏りがある孫『Tくん』

彼はこの春中学校を卒業します。私は自分の年齢を考慮し彼が中学生になった時、彼等から離れ独り暮らしを始めたのです。 私から見ていると悪げのない幼い自分中心のどうしようもない少年に思えます。ずうっと通常級に在籍し、グレーゾーンの子どもとして育て…

読書仲間 『Iさん』その1

彼女とは平成20年頃公募でしていた読書会で知り合った仲でした。私の感触では 13,4人いた中でとても実直な読みで印象に残っていました。その会を離れてからも私たちは年賀状のやりとりが続いておりました。 彼女は理系で家庭教師などしながら両親を看…

読書について その21

『この父ありて 娘たちの歳月』(梯久美子著 を読みました。どうしてもノンフィクションに引きこまれてしまいます。名作を生んだ9人の女性作家、書かれた方も女性です。 books.bunshun.jp 拙いことかもしれませんが、わたしは性に拘って本を選んでいるわけで…

思い その12

考え方や本の選択は自分なりに、本質を探りたいと密かに切望してきた結果でした。そしてそれは確かに大きな偏りを持った物だったと感じております。私個人の小さい日常からの疑問や苦悩から止む無くチョイスしてきたものです。やっと親としての役割が終わっ…