読書について その23

最近の芥川賞受賞作市川沙央著『ハンチバック』(文藝春秋社)を読んでみました。

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自分としてはあまり文学作品として読むのが得意でないので、若い女性のケアと性に考えが向いていきました。どのような立場にも生きている限り性の感情が大なり小なり在ることを改めて確認しました。一人ひとり異なった感情と共にです。性を貶めたりタブー視したい人もいますが、フロイトフーコーの理論ではないですが、誰にも基底にあるものとして大事に認めたいです。

ノンフィクションですが渡辺一史著『こんな夜更けにバナナかよ』(文春文庫)の中の鹿野氏を思い出していました。

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主人公の経済的背景は大違いですが。年寄りにとっての不明のカタカナ言葉が文章にあってスマホの世話になってもはっきりしないこともありました。

最近のセックスに対する考え方、価値の取り方を世代間の違いの中に在るのかと見ています。でも、どの様にこの事柄を変化としてみるべきか、自分が気がつかないかないだけで、ある意味では大きくは変わっていないのかもしれないのかなーと考えたりしています。