思い 23

自分もですが、自分の見たくないものは見ないでスルーしてしまうという事は多くあります。でも現実、かつ客観的にみて事実起こりそうなこと、在りそうなことには目を向け深追いしたいです。朝日の読書の欄に今週、週刊ベスト10の1位になっていた『推し、燃ゆ』宇佐見りん著を何人かで読みあったのですが、もっと、もっと深追いしたい心持ちが、重たく残りました。

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今、学校教育に乗り切れなかったり、働く方向に向けないグレーゾーンの人がかなりの数いるようです。それについてどの様な状況故かを考えるのは、とても理解は難しく困難であるにしても、大いにありだと思うのです。強く能力に限界のある一人として、一人一人のあらゆる面での異なりに関心を持つことが第一歩かと感じます。学ぼうとしたら、最近は書かれたものも沢山あるようです。

しかし、こうした人は自分も含めてですが、生活へのエネルギーの向け方が一人ひとり異なっています。それは一人ひとり持つ脳神経の働きの違いらしいです。脳神経の感受性がどうも定型発達のようではないようなのです。五感がある部分敏感すぎたり、鈍感だったりするんです。IQとは関係ない成熟しない部分があり、不自然さと困難さが生まれるようです。育ってない部分がある訳ですから、要求されてもできないのです。

ところが、元来無理があっても普通らしく振舞うことを求められます。苦手に合ったように順序立てて生活させてもらって育つか、『推し、燃ゆ』の主人公のように追い詰められて少しずつ気づくしかないのかと思ったりしております。育ちの強く遅れていることが部分的でなかなか分かりにくいし、共生しにくいです。熱心に出来ることもあるわけですから周囲は理解しにくいですから、共に暮らす家族は大変です。

知人で、早くからお子さんの身辺自立に力を入れ、今そのお子さんはグループホームで生活している方がおられます。当初はこんなに早く決めてよいのかと思ったこともありましたが、今となってみるとああ、あれで良かったんだなと思っています。