思い 30

ソ連崩壊前後のエストニアを舞台にした物語『ラウリ・クースクを探して』(宮内悠介著 朝日新聞出版)を読んでみました。時代的にはラウリ誕生の1977年から46歳、現在までになっています。国境をまたいだ激動期に翻弄された若い世代の心情が伝わってきました。

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コンピューター歴史の一部分、そしてゲームソフトから発展した膨大なソフトの数々の実用化の様相など国際的な小説でした。年寄りでコンピューターの知識は全くといていいほどない私ですが、引き込まれてもしまいました。

東側の人々を日本人である著者が描き切っていて、広い見識に驚きました。直木賞にノミネートされたそうですね。