自分は、時間と共に行動範囲が狭まっています。この暑さでは朝40分位歩くと、その後行動力が持たないのです。こうした変化をおだやかにやり過ごしたいのです。
そこで年行った方の内面を描いた著書に出会いたいと願っていました。そんな中丁度、ポール・オースターの遺作『バウム・ガートナー』(柴田元幸訳 新潮社)をリクエストしていて順番がやっと回ってきました。一気読みでした。著者は東ヨ-ロッパからアメリカに移民としてきたユダヤ系から生を受けた背景をもっていたようです。
物語の優秀な主人公からアメリカ社会の中で個人を確立していく学びや過程を知ることが出来ました。日本人にはないバックグラウンドの広さと温かさを感じました。それと女性の意思を持つこと潔さが認められることが分かりました。
著者が肺がんに疾患した後書かれたこともあってか、老いていく主人公を愛おしんで表現しているように思いました。
老いを受け入れていく柔らかさ、ひろさ、いいですね。でも結末にちょっと驚き戸惑いました。