思い その13

『この父ありて 娘たちの歳月』(梯久美子著 文藝春秋社)を読んで、戦前から戦争を通過した人たちの話と自分の経験を重ね合わせてみたら、今度は今の在り様が気になってきました。

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そこで現実的にはどんなだろうとウクライナ侵攻について、『非戦の安全保障論 ウクライナ戦争以後の日本の戦略』(柳澤協二 伊勢崎賢治 加藤朗、林吉永著 集英社新書)を読んだら、何だか自分の世界観が安定しなくなりました。

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このたった70年位の時代の変化を感覚や感情を込めて改めて検討すべきだと思いました。時間とはどの様な意味を持っているのか、起こっていることを一人称性として捕まえ直したいと思いました。そこで『石垣りん詩集』を読んでみました。ことに「雪崩のとき」は胸を打ちました。

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日本国憲法が発布された時のこの大切な安堵感、しかし、その上にとどまってはだめだ、自分もこのままではいけない、自分のような年寄りばかりだから若い人との分断が起こってしまうのだと思いました。

現代史の大きな変化の中で起こった、若い人の生きにくさがどんなものか想像できないのです。

若い時と異なって大きな変化を心しないと、今を学ぶのは困難で大変です。