思い 28

知り合いのご家族で発達に偏りがあり、悩み苦しんでいて、話しにこられるかたが何人かおられるのです。私自身も同じようにその渦中にあり、どうしようのなさの真っただ中です。知り合いの方も、私も、私の娘もみな少しずつ大切にしてるものが異なります。そして気づきに対する時間もまたさまざまで、条件も違っています。この生きにくさを語り合えるのを最近、再度ありがたいなって感じるのです。
すぐに糸口が見えなくとも、解決の見えない時間が少し楽になったり間が持てたりします。以前は解決策を見つけなければと焦ってしまいがちでした。しかし起こっている厳しい現実的で複雑な事柄に向き合ってみて、やっとこのような思いがやってきたのです。どうしようもなさをこえて優しさは生まれるんだなって感じです。
参考になりそうなので、『新版 ひきこもりのライフプラン -「親亡き後」をどうするか』(斎藤環畠中雅子著 岩波ブックレット No.1023)を読み終えたところです。

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ことに当事者にたいする「理解と対応」の部分は心すべき事柄であり、胸打つ内容でした。具体的に当事者とする会話のありか方が示されていて、私も気を付けて実行したいと思っております。どうしても上からの目線で、先読みの態度になってしまいがちです。

ライフプランの部分はそれぞれの立場で決定されるでしょうが、大まかな意味では安心感を貰えられるもので感心いたしました。制度などの学びによって腹をくくっていく方法が確かで安全なのですが、なかなかそこへ行きつくのが困難なことです。親のその都度の学びと相談に繋がるエネルギーを出すのがつらい・できない、手を出せない方もおられます。個々の思いがあります。
私たち家族もまとめ役であろう自分の時間が少なくなっているのに弱気です。