読書について その3

うわー、こんなにも認知症、ことに女性が本音ではうとまれているのね・・。そんな場面に出くわしてます。それは多くが連れ合いが先に旅立つためでしよう。介護が長くなるほどに精神的に苦しんでいますね。周囲は疲弊していますし、関心や熱意が失われていくようです。

昨年読書会でお知り合いになった方からの勧めで春日武彦先生のご著書を求めて何冊か読んだのですが、その中の『病んだ家族、散乱した室内』はとても現実的であり、衝撃的でした。

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ここ1か月のあいだに自分の住まいであるサ高住で、私にとってショッキングなことがありました。認知症の方とその家族と接触する羽目になり、当然職員も関連してきたのですが、強い不満の残る結果に終わりました。

そこで再び前記の本の関連個所を読み込みました。現に目の前に起こっていることを俯瞰して理解にたどり着くのは難しく、1人の年寄りは情けない弱い存在です。本当に本人、家族、施設の職員、利用者、それぞれ、コミニケーションを取れないままことはお仕舞です。心痛みます。そして、当事者が一番苦しんで寂しがっていますね。具体的に描く勇気が起こりません。春日先生のお書きになっている本文79ぺージ、興味が出たら読まれのをお勧めします。ここに描かれている事柄に実際に出会ってしまいました。子供に話したらあなたは世間知らずね、などと言われております。

正気を取り戻して生きましょうと、自分に言い聞かせています。しかし、恐れや、心に痛みを抱えながらです。