思い その17

読書は習慣になっていて乱読で週2冊ぐらい読んでいます。

しかし一人で暮らしていると感激したり、驚いたりしても率直に話すことができないでいます。娘夫婦が毎週土曜日の夜来るので貯めておいた話題をうるさがられてもお喋りするのです。

6月末はマクシム・レオ著『東ドイツある家族の物語ー激動のドイツを生きた四代ファミリーヒストリー』(アルファベータブックス)を読みました。この本はノンフィクションで社会主義体制の中で各々がどの様に個人として生活したかが描かれています。

体制の変化に伴う若い世代の様子もですが、それぞれの時代や支配体制が話題になりました。

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今週はちらっとしか話せなかったのですが、話題にしたのは木庭顕著『憲法9条へのカタバシス』(みすず書房)です。明治時代からの日本人の内面をえぐった感じを受けました。法学者が書いておられるのですが鷗外、漱石、太宰、等文学に現れる複雑な日本的なものが露わにされていて面白かったよと話したのです。この先世相はどうなるのでしょうか。どの様に自分として思考を保つのか固められないです。

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6月にǸHK100分de名著で紹介された「ショック・ドクトリン」も話題になりました。時代を見極める鋭さを養い学びを継続しなければと感じました。格差と民営化の問題の繋がりはそれこそショックでした。

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