『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(熊代亨著、イーストプレス)

熊代亨氏の本を読んで思ったこと。

https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781618883

 

現在の社会や教育機関の中で生きにくい者の立ち位置が多面的に描かれているのを感じました。そして、自分も含め社会科学的にポジションを確かめる材料となりました。

 

私は以前、発達障害に悩みながら成人した次女にカミングアウトすることも阻止しようとしておりました。二十年ほど前のことでしょうか。しかし、人間は事実に基づいてしか生きられないとも感じています。結局彼女はカミングアウトし、そのことで生活を成り立たせています。

 

そして、私は現在長女の子どもで能力に激しく偏りのある中一の孫に苦心しており、模索は日常となっております。彼の進路を考えると迷うこと諦めることばかりです。

 

しかし、第七章はこれからのわたくしの生き方のヒントになる部分を発見でき少しほっとしております。わたくしの中に意識されなかったできることに対する事柄でしょうか。ことに272ページから273ページにかけての多様性へのディスカッションの在り方です。