強く思うこと その4

梅永雄二氏のライフスキルレーニングの本を読んで考え返してみたのですが、結局今の日本でのライフスキルレーニングとは家族の中でしかできなことを、家族の力でトレーニングをすることになってしまっています。親の覚悟の上に成り立つことです。悩んでしまいました。副題に「15歳までに始めたい」とあります。言葉と同じように身につくべき時期(つまり臨界期)があるのでしょう。

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自分も過去に4歳まで音声言語を話さなかったのような幼児を育てた経験があるので、身に着けてもらうためにする困難さを想像してしまいます。家族や親に相当の人間力が要求されます。繰り替えし理解しやすい手段の提示が必要です。でも偏った子の方にもそれを受け止め、試してみるための心的エネルギーが必要なことを忘れてはいけないのです。

 

そして何よりも家族という安定した場があることだと思います。安定した場、これが今なかなか築くのが難しいし、また維持することも楽ではないことです。家族をするのに母親ばかりが負担を背負うことが多くなってしまいやすいようです。どうしてもこうも相補的あることが難しいのか理解できないうちに時間は過ぎていっています。