高齢者について その1

最近医療とケアの関係を自分なりに探って、参考になると思われる著書を読んでいるうちに、消化不良になってしまいました。ここ20年程での変化のアウトラインだけでも考えて理解しておきたかったのです。

例えば介護保険を利用して、デイサービスで入浴サービスを受けようとすると高血圧で150を超えている場合は薬を勧められてしまう場合もあるようです。私の両親は血圧が高めでも長生きしましたし、私もここ20年ぐらい高めでも薬は飲んでいないのです。これは1例ですが他にも色々基準があるようなのです。決して特別な行動をとりたいわけではないのですがかなり時間的にも制約があるようです。

先日ハイビジョン特集「残照 フランス芸術家の家-老人ホーム」を見ましたが、とても個々人が尊重されていて驚きました。そこは認められた才能ある高齢者だけでなく地域にも開かれているそうです。とても穏やかかつ自由で充実した時間が流れていて羨ましく、感慨深いものでした。もちろん居住者の男女の微笑ましい交流もあり外部とのつながりも盛んなのです。日本とは隔絶に質が異なるようです。

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私は今、高齢者向け住宅に独りで、かなり自由にして住んでおりますが、どうしたらあまり周囲の負担にならないように楽しく終末期を迎えられるか考え込んでしまいました。どのようにして自分にとって、守りたい部分を主張していったらいいものか探り続けるしかないようです。

これまで人間関係があまりに家族中心にしないと成り立たない事情が強くありました。その結果外部の方に関係を求めてケアを受ける気構えが持てず、気軽になれないようです。どの程度主体性を持ってどのようなケアをを受けるか決めていくのがいいか配慮がかなり必要です。私の場合ケアマネージャーが相談しやすい方なので助かりました。

介護サービスを利用するにあたり、まず自分にとって必要な事を介護保険制度でできるケアと介護保険に頼れないケアを明確に分けることを迫られました。一見全く関係ないようなのですが私の場合日常を記号論のように、感情や特例などを抜きにいったん整理してみなければ話を進められないようです。そして肉親に依存できる部分は決めて、どうしても適わない部分は自費でヘルパーを依頼するということになります。