読書会  その2

課題『大分断』(エマニュエル・トッド PHP新書) 5人の会でした。

www.php.co.jp

一人の一人の話す時間が取れてよかったのですが、おひとりが課題本を読んでいなかったので進行がちょっと乱れたように感じました。会が重なれば空気も変わっていくことを期待しましょう。

皆さん主婦なので、普段世界からみた日本、そしてヨーロッパの現在など強く意識しなかったのに気づいたようでした。私も含めてです。家族の形態の3つの異なりから派生する民主主義の在り方からおこる分断の形、ユーロの揺らぎの問題等々が話題になりました。

原子核についてのトッドの意見は皆さん疑問を持ったようです。私自身は

平等の原理に賛同するというのは、エリートと民衆の双方を同時に批判できるということです。(p.156)

という、この部分に惹かれましたが、とても難しいことです。ここでの双方がどのような実態の中でどのような心もちで暮らしているのか探っている必要があります。またコロナウイルスの広がりが示すように世界が繋がっていることを話し合いました。  

来月は『愛と暴力の戦後とその後』(赤坂真理著 講談社現代新書)を読む予定です。

bookclub.kodansha.co.jp