独り暮らし1年目を終わるにあたり

振り返って考えてみると、この一年くらいは人生の中でかつてなかったほど、テレビのドキュメンタリー番組をじっくり見たり、ノンフィクションの著書を読む機会を持ちました。今までは多忙で時間を取っていなかったですし、コロナウイルスの影響ももちろんあります。

昨夜、昨年出版され話題になっていた、田中ひかる著「高橋瑞物語」中央公論新社を読みました。

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平塚らいてうと時代が重なる部分もありながら、全く周囲に対するアプローチの異なりを知り、社会に貢献した仕方の相違を急には消化できないでおります。

そして、もう一つ自分が育った時代を知りたくて半藤一利「B面昭和史」を読んで、何故か男性の書いたものは、女性たちが見ている世界とは見ている側面が異なる印象を持ちました。

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確かに半藤一利が描いていたように時代の波にもまれて草民として成長しました。そして、周囲も家族も、おお、なんて、広く深いことは見えていなかった、知らされてなかったことだろう。何と言うことかって呟いてしまいました。

来し方のお粗末を改めて感じたところです。そして私達老人が感じたあの戦前戦中の空気はとても伝えられるものではないことでもあります。

この本にも描かれているような深い認識への敬意や共有を願いますし、追々読書会などでも取り上げてみたいと思いました。