思い 48

今のところ自分ははた目には変わった老婆位で生活できているようですが、内面には発達に問題の多い家族や親族関係の心配を抱えて生きています。その中で交際下手で過ごしてきたようです。そのせいか生き方の偏りの問題点を示す新しい著書が出ると読む事になってしまっています。
ニュートン別冊『精神科医が語る発達障害のすべて』改訂第二版を読んでみました。
全体として漢字にはフリガナや解説図もあって解りやすいのですが、人体として科学的に考えながら進むのは大変です。全半137ページに及ぶ症状の解説ですが、こうしたものを読むのはとても重いです。

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事実を確かめて見ましょうと頑張って読んできたのですが当事者として辛いものがあります。ここ60年の精神医学の変化の中で自覚と俯瞰のためにしているのですが、消化できない面が多いです。個々人の異なりが余りに多くて絶えず疑問が残り続けています。それと現在の精神医療の現場でこのような偏りがどう扱われているか知る手立てとして読んでいる訳です。あと自身が自覚するためです。
今回は著書中の三つのコラムと後半部に特に興味をひかれました。コラムは

1.デジタル分野におけるニューロダイバーシティ

2.ASDと腸内環境

3.発達障害と思春期です。

ことに後半のp138―p168の15の項目「発達障害と上手につきあうには」がとても参考になりました。中には今自分がやっていることも少しあり、プラスすべきことは大いにありました。その中のp160『コミニュケーションのルール化』は自分で気をつけてはいるものの、もっと意識しなければいけないことです。この部分は自分が会話で思わず先走りになってしまうことがあるのを、改めて感じました。

兎に角まずルール化です。解りきったことなのですが自分が強くて、自己中で相手がみえなくなります。不自然な会話になってしまい意図が相手に残らず、最悪な場合は相手を傷つけたりしてしまいます。これに関連した失敗は多かったです。
取りあえず項目のようにルール化して「相手が主役」を冷静に日常生活で心掛けるしかないようです。一つだけ少しでも改善できれば周囲ともう少し違った交流が生まれそうです。第6章の15に及ぶ項目は適宜に確かめたいところです。少しずつ自分の困ったに合わせてルール化、ルーティーン化していけたらよいなって感じています。

実行できてる項目もあり、出来ていないことはとても苦手な部分です。今はどうしても失敗が伴いそうな部分は子供に補ってもらいます。気になっているところなのですが、自分は老い先短いのに本の整理の先延ばしをしていますし、心掛けていても少しずつ物が多くなっています。
この本を読んでもらいたい人は身近に何人もいるのですが、そのような人ほどお勧めするのが難しいです。166pの『周囲の対処法』等はぎくしゃくが取れて良いと思い、お勧めなのですが当人が気が付くのを待つしかないようです。特に身近な人ほど勧めにくく、とても残念です。