思い 50

自分は困ったもので、男女対等感には徹しきれないところがあります。大体肉体的に異なって居ると思えてしまうのです。それによって起こりうる課題も異なります。それに偏見かもしれないのですが、制服のティーンエージャーが濃い化粧をしたり濃いマニュキアをしたりしているのを見たりすると、とちょっと抵抗を感じたりしてしまうのです。常々この自分の古臭さをちょっと内省してみようとしているのですが、芯からは難しいようです。

まあそんな自分なので、日本の巷にあふれているとされる一般的な常識や階級意識がどんなものか確かめ、探ってみようとして、『消費される階級』(酒井順子著 集英社)を読んだのですが面白かったです。確かに今は区別や差別は表面に出ないような振る舞いが多くの場でされています。

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それにしても昔からある当然のような階級意識や男性優位が根底に潜潜んでいるように強く感じます。その上での価値観を、この本からも改めて感じられます。ことに女性の社会進出はここにきて多くなっていますが地位の向上はどうなのでしょうか。この本は自分がケアされる身となりつつある今、世相を感じるよすがとして参考になりました。ケアしてくださる方の立ち位置や意識を考える上でも子や孫の置かれている現在を考えるのにも役立ちそうです。時代の変化の側面をもっと感じ取らないといけないと思いました。狭い考えを脱して、どう生きるかです。