思い 38

このところ気力がいまひとつ湧いてこいないで、うつうつとしてました。対話をする機会がないんですね。 

市井の片隅のそのまた片隅で一人暮らしの婆さんの小さな呟きであって、一体それってなんなの、そんな感じですね。それに自分が最近は、輪をかけてケアを受ける身になって上からの目線で強く扱われると嫌気がさしています。特別扱いしてもらいたいと思っていない、ただ現在共にある人同士として接してもらいたい、そんな気持ちに突き当たることありますね。

若い人から見たらもたもたしてる厄介者であることには変わらないようです。そしてケアって何なんだろうとますます理解が困難です。しかし与えられている環境で自分でも偏見に満ちているものの工夫をしながらやっていこうって思ってます。

今日、『アフガンの息子たち』(エーリン・ペーション著 ヘレンハルメ美穂訳 小学館)を読みました。スウェーデンの小さな町の小さな難民児童入居施設に送られてきた3人の少年と年齢の近い女性職員の苦悩が描かれた物語でした。

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偶然にも今の自分に良い刺激を分けてもらいました。ますます世界を俯瞰しなけれいけないと思い、国家とは何か、制度の在り方限界等が重く重く迫ってきました。日本との様々な違いも改めて感じられ驚きました。

立場の違いによる分からなさがあっても時間は経過しており、少年は大人になっていきます。まさにある面弱者である自分にとって、ケアとは何かを根底から感じさせられる材料となりました。突き詰めてはケアとは本当に個人として求める生存の在り方なのではないかと思たりしております。

読んで本当に胸にこたえ、思いをひろげる事柄としてとどめておきたいです。