見送った連れ合いを思って

私たちは東日本震災の被災地に故郷がありました。彼の生まれは福島県葛尾村です。

40年ぐらい前は彼の両親が健在で夏は子供たちをつれて帰っておりましたが、両親、跡継ぎの兄も他界し代替わりの後、ここ25年ぐらい帰省しておりません。

 

渡辺謙氏がここ10年位継続して被災地を訪れていて、先日、番組の中に葛尾村の様子が映されました。

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連れ合いは終末期になって盛んに故郷を思っていました。彼が自分で作った藁ぞうりで歩いた通学路は幅の広い舗装道路になり、真新しい大きな工場と思われる建物が立ち並んでいました。子供たちが夏訪れた川べりも変化していたし、異なった世界のようでした。今でも夏、蛍は飛ぶのでしょうか。

農業も畜産の在り方も機械化して、除染によって変化した以前とは全く違った活気に溢れた村をみてどう思ったでしょう。

幼い頃から昔ながらの家業である養蚕、酪農、葉タバコ、米作りの中で育った彼の感想を聞きたかったです。