100分de名著 ブルデュー 「ディスタンクシオン」2020年12月を読んで

年末に教育テレビをみて感じ入りテキストを求めて、改めて読んでみました。

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かなり重い内容なので時間をかけて味わってみました。自分のポジションを確かめる方向へずんずん引き寄せられました。まさに教育分析のような感じです。そして51ページの図をみているうちにかなり様々な人物像が浮かんできました。自分も含めてです。導入されている「ハビトゥス」「界」「文化資本」という概念を分かって考えることができたら周囲の異なりを理解する助けになると思えます。

そのうえでブルデューの「利得」「資本」「闘争」ということばを私なりに考えなおしたいと思いました。 

そして、78ページの岸正彦氏の

しかし私は、ブルデューの主張は希望のない決定論ではないと考えています。ブルデューの理論はその過酷さを代償に、幻想を持たずに他者を知ること、幻想を持たずに自分を知ることを可能にしてくれるからです。 

 

ということばに賛同しました。

そして私もここから出発して初めて今考えている自分の課題である「人それぞれ」がかなり明確に自分のものになる気がしたのです。いい加減な私にとっては難しい忍耐のいる思考になりそうす。自他を掛け値無しに深く理解する考えかたです。これを出発点にして岸正彦氏がお勧めしておられる「認識と反省性」磯直樹著を読んでみます。とても難解なようです。

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時間がかかりそうですが、何度も読んでいるうちに解かってくるのを期待してやってみます。