読書について  その1

以前からなのですが、何故か女の方が書かれたものに惹かれてしまうのです。その訳を探ろうとすると、どうしてか考えが纏まらなくなってしなうので、探るのを先延ばししています。

そのためか本棚の古い本の中に小谷瑞穂子の『ユダヤ系芸術家たち』があったので片づけようかと思ったのですが正月に読みこんでしまいました。37年前に出版された本です。

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そして、その時代のさなかに思い切ったことが出来た、リリアン・ヘルマンに興味を抱きました。図書館で自伝小説「未完の女」を借りて今日読了しました。

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頭がくらくらしました。内容が余りにもスケールが大きいのです。そしてその中で生きていた、第二次世界大戦前と戦後の世界の様子、アメリカ文学、人種問題、女性解放運動、当時のヨーロッパやソビエトに住んでみての思いや生き方、私にはとてつもなく、途方もないことでした。

それに懐古されている幼少期のアメリカ南部で黒人の乳母の母乳での育ちや、躾けられた彼女に対する感情は暖かく深いものだったようです。